「和人は舟を食う」(知里真志保 北海道出版企画センター 1985)。知里幸恵の生涯を描いた映画(カムイのうた)が公開中で,体調が恢復したらこれはぜひ見に行きたい。この本は確かアイヌの写真展を見に行ったときに参照図書として展示されていたもの。タイトルに惹かれ,池袋の古書市で見かけて嬉しくて入手したことを思い出す。1冊の古書には自分の物語があるのだ。
「詩人の旅」(田村隆一 中公文庫 2019)。既読のような気もしていたけれど,それは「インド酔夢行」だった。「詩人の旅」を読むことは「旅する詩人」を追いかける旅。
「新書版 性差の日本史」(国立歴史民俗博物館監修 インターナショナル新書 2023)。タイトル通り,展覧会を新書で見せるという書物。展覧会図録以外でこれだけ展覧会を楽しめるのは新鮮な驚きだった。