時間が経ってしまったけれども,展覧会の記録を忘備録として(会期終了しているものもあります)。六本木の泉屋博古館東京で「ライトアップ 木島櫻谷 Ⅲ」展を見る。時代に応じて色彩の発色の仕方や絵具の質や扱い方の変化を探るという明確なテーマの展覧会なので,見ているこちらも,盛り上がった胡粉やさわやかな緑青の発色などに自然と反応してくる。同時開催の「文化財よ,永遠に 2026」では文化財修復の気の遠くなるような技術に感動。
泉屋博古館から少し歩いて大倉集古館では「中国 宋・元・明時代の漆器 和の漆器や香道具とともに」を見る。宋代の犀皮香合や長箱など,大好きなので嬉しい。クリクリの屈輪文も楽しいのだけれど,出品リストには屈輪文の記載がなく,文様の名称は省略するのかなと思うも「花文」とか「吉祥文」とかは記されてる。ちょっと不思議。中国漆器は大倉集古館と東博の所蔵品3点のほかはすべて個人蔵なので個々の名称は所蔵者の意向なんだろうか? 大倉集古館所蔵の螺鈿の長箱(元)は写真撮影可だった。息を呑む美しさ。1階では日本の漆器と香道具の展示。香木「蘭奢待」は箱や極書の立派なことに驚く。そりゃそうか,と一人納得。