1972年刊の「世界の民藝」(朝日新聞社 1972)で紹介された欧州各国,南米,アフリカなどの品々がとても魅力的。数に圧倒される国立民族学博物館も面白いけれど,こうした「美」の視点で精選された展示も心に沁みました。
他にもイギリスのスリップウェアの展示が充実していて,改めて我がコレクションのウィンチコム・ポタリーの魅力を再確認。4年前にフェルメールで購入したものです。
1972年刊の「世界の民藝」(朝日新聞社 1972)で紹介された欧州各国,南米,アフリカなどの品々がとても魅力的。数に圧倒される国立民族学博物館も面白いけれど,こうした「美」の視点で精選された展示も心に沁みました。
他にもイギリスのスリップウェアの展示が充実していて,改めて我がコレクションのウィンチコム・ポタリーの魅力を再確認。4年前にフェルメールで購入したものです。
7月某日,文学座公演「オセロー」を見に新宿の紀伊国屋サザンシアターへ。これで今年は「リア王」「ハムレット(Q1)」に続いてシェイクスピア4大悲劇のうちの3つを立て続けに見てしまった。今回は小田島雄志訳による。白水Uブックスで予習をしてから出かけました。
そもそも観劇のきっかけはオセローを演じた横田栄司さんの生の舞台をぜひ見てみたかったこと。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で和田義盛を演じていたのが強烈で,しばらく舞台から離れていたのがとても残念で健康が心配だったのでした。
横田オセローは「帰ってきたぜ」と言わんばかり,生気とエネルギーに満ちてとにかく圧倒的。でもどこかユーモラスでもあり,観客席はみな,あの横田オセローに魅了されていたみたい。デズデモーナがそうであったように。
ところでこの「オセロー」という演劇は,イアーゴーもまた主人公と言えるのではないかというくらい,この策略家の存在感も圧倒的だった。「嫉妬」と「狂気」の幾重にも絡まる糸をぐるぐると絡め続けるように,舞台上の装置をぐるぐると回すその手つきの鮮やかさ。
久しぶりにシェイクスピアを3作も堪能して,はるか昔に読んだこんな本を本棚から発掘して再読。「シェイクスピアの面白さ」(中野好夫 新潮選書)。奥付を見てびっくり仰天。昭和42年刊,昭和61年29刷。40年近く前の本でした。