2017-07-29

2017年6月・7月,金沢21世紀美術館,柳宗理記念デザイン研究所など

  頻度は減ったものの,相変わらず金沢弾丸往復を繰り返しています。それほど現地で時間を拘束されるわけではないので,ぶらぶら街散歩も。5月から7月にかけての簡単な忘備録として。


 金沢21世紀美術館では池田学展(2017.4.8-2017.7.9)を見る。個人的には島田雅彦の「虚人の星」(講談社 2015)のカバー絵が印象的な作家。この展覧会はNHKでも特集番組がありました。キワモノ的な先入観を持っていたのだけれど,思っていたよりもずっと多い数の作品を見ていると,ただただ圧倒されて言葉を失います。この人は「筆を動かさない自分」を恐れているのではないかとさえ思う。

 快晴の21世紀美術館は,トーマス・ルフを見た雪模様のその場所と同じ場所とは思えない。この建物はあまり好きではないのだけれど,これだけ様々な表情を見せられると,これは古都に浮かぶ異空間そのものに思えてきます。

 横安江町商店街では不思議なオブジェを見る。この場にまったくなじまない妙な存在感にギョッとする(スミマセン)。

 柳宗理記念デザイン研究所では「バタフライスツール60周年記念企画展」(2017.6.6-2017.7.17)を見る。ダイニングテーブルとチェアーは30年近く天童木工のものを使い続けているので,勝手に親近感を抱いて制作工程の展示などを楽しみました。研究所の常設展示は凡庸でちょっと残念。

 おしゃれな書店特集の雑誌で見たSerifはすぐ近く。「本とギャラリーでつくる,タイポグラフィのある風景」ということ。代官山とかにあったら,店員さんが怖くて何だかよくわからない店だろうけど,ちょっと話しかけるととてもフレンドリーに対応してくれる店員さんのおかげで楽しかった。

 ほかには石川県立博物館で「北前船と日本海海運」(2017.4.22-2017.5.28)展など。こうやって記録に残してみると,「元は取らなきゃ」的な焦燥感に我ながらちょっとあきれる。 

0 件のコメント: