ここのところ,歴史関係の新書本をたくさん読んで,知識の詰め込みに疲れてこんな本を勧められて読んでみた。Wikiの文章の中から,偶然57577のリズムになっている文章を切り取るプログラムを開発した著者の作品(?)100首(??)と短いコメントがまとめられた本。(飛鳥新社 2016)
うーん,これを読書というのだろうか。某レビューには「こんなものに対価を求めるな」という趣旨のものが載っている。ほぼ同感なのだけれど,ただ1首(?)のためにここに読書録として残しておこうと思う。
「その人の読む法華経を聞きながら、眠りについてそしてそのまま」
引用元の項目名が「櫻間伴馬」となっている。これにはびっくりした。思わずWikiで確認してしまう。櫻間右陣さんの先祖にあたる能役者の晩年に関する文章の中に確かにあった。この57577の文章が。「そしてそのまま」の後は,想像に難くない。息を引き取ったのである。
そしてそのまま,思わずWikiをじっくり読み始めてしまった。知らなかった櫻間家の知識を学んで,こういう「偶然」も面白いと思った次第。今週末は銀座の新装なった観世能楽堂の櫻間右陣の会にでかける予定です。
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