2022-08-15

2022年8月,東京竹橋,ゲルハルト・リヒター展

 東京国立近代美術館で「ゲルハルト・リヒター展」を見ました。平日だけどお盆期間ということで,会場はたくさんの観客でびっくり。ポスターにもなっている初期のフォト・ペインティングのイメージが先行して,その後の仕事に関してはあまり知識がないまま展示室へ。

 2012年に訪れたミュンヘンで見たような気もするし,見てないような気もします。ピナコテーク・モデルヌの当時のリーフレットを探し出して見たけれど,やはり展示はなかったよう。調べてみたらピナコテークの近くにあるブランドホルスト美術館が現代美術のコレクションが充実しているよう。そういえば,ピナコテークを3つ回って精根尽きてブランドホルスト美術館には行かなかったんだった。行っとけばよかった。

 近年の最重要作品という「ビルケナウ」は圧巻の展示。抽象絵画の下層にアウシュビッツ強制収容所で隠し撮りされた写真を書き写したイメージが隠されているとのこと。それを踏まえて,同じ部屋に展示されている「グレイの鏡」に移った自分自身の姿と一緒に眺めていると世界が裏返るような不思議な感覚を覚えます。

 好みということでは初期のフォト・ペインティングの「花」や「頭蓋骨」が印象的でした。特に「ユースト(スケッチ)」の海景には惹かれる。一生に1枚,こんな絵を描くことができたらそれで人生満足なんじゃないか,とそんなことを考えてしまいました。凡人の極み。。

 常設展も充実の8月。瀧口修造のデカルコマニー3点を見て眼福でした。駒井哲郎の詩画集も。

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