東京国立博物館で開催中の「始皇帝と大兵馬俑」展にでかけてきました。5月に西安を訪れた記憶も生々しいまま,ああ,やっぱり好きだわ。と広い会場をゆっくりとまわります。NHKで特集番組があり,始皇帝陵の城壁復元CGなどをわくわくしながら楽しみました。
そして数日を経て,日曜美術館のアートシーンでも紹介されていました。解説者と司会者が兵馬俑の魅力について,「芸術や美の領域を超えて,製作した人たちの永遠を願う想いがここにある」と話していて,かなり違和感を覚えてしまう。
ギリシャ彫刻を持ち出してその「美」とは違う,という指摘はどうなんだろう。兵馬俑の一体一体が放つ,強く深い力や,数千もの彼らが整然と並ぶ様を,「美」とは別のものと言われたら,じゃあそれは何だろう。
地下に埋められて二千年以上の時を経てここにある兵馬俑も銅車馬も,比類なき美しさです。始皇帝の「永遠への願い(=執着)」を具現化した膨大な数の人の手の仕事をこそ,至高の芸術の一つと言ってよいのではないかなあ。
東洋館でも俑の特集展示があります。東洋館はいつ行っても空いていて,アジア旅行気分を楽しめるので大好き。
ギリシャ彫刻を持ち出してその「美」とは違う,という指摘はどうなんだろう。兵馬俑の一体一体が放つ,強く深い力や,数千もの彼らが整然と並ぶ様を,「美」とは別のものと言われたら,じゃあそれは何だろう。
地下に埋められて二千年以上の時を経てここにある兵馬俑も銅車馬も,比類なき美しさです。始皇帝の「永遠への願い(=執着)」を具現化した膨大な数の人の手の仕事をこそ,至高の芸術の一つと言ってよいのではないかなあ。
東洋館でも俑の特集展示があります。東洋館はいつ行っても空いていて,アジア旅行気分を楽しめるので大好き。