職場で春の雅楽演奏会の招待券をもらいました。ああ,日々の苦労が吹っ飛ぶとはこのこと。東御苑の楽部へは3回目で,やっと様子が分かってきた(?)ので,この日はかなり早めに到着するようにして,舞台を左下から見上げる席に。開演の時間を待つ間,この空間の佇まいにただただ圧倒されます。
管弦は「太食調音取」と「蘇芳菲(そほうひ)」,「庶人三臺」の三曲,舞楽は左方の舞が「央宮楽(おうぐうらく)」,右方の舞が「狛桙(こまぼこ)」です。今回,舞楽のいずれも舞の動きがわかりやすく,見ていて楽しい。右方の舞は,高麗の国から日本に船が入港するときに船人達が棹で船を操る姿を模したものということ。さわやかな緑色の衣装がとても鮮やかです。
雅な気分を味わって,その足で竹橋へ向かい,東京国立近代美術館で開催中の横山大観展を見て帰りました。会場は大混雑。久しぶりに「生々流転」と,チラシやポスターのイメージになっている「群青富士」がぜひ見たかったのです。どちらも堂々として「どうだ」といわんばかりの迫力です。ここでも圧倒されて,私の春の一日はおしまい。心地よい疲労感。
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