5月の連休明けにたくさん展覧会に出かけました。忘備録として。まずは国立新美術館で「トルコ至宝展」を。この間,都美術館でもやってたよな,と思って図録を探したら,2007年の開催でした。一回り経ってるって。。今回も度肝を抜かれる大きさのエメラルドとか,2007年の開催時に絵葉書を買ったチューリップ柄のカフタンとか,好みのものがたくさんで眼福でした。
チューリップはトルコ語でラーレ,アラビア文字のラーレの配列を変えると「アッラー」になる! というのは今回初めて知った蘊蓄でした。トプカプ宮殿付属図書館の美しい蔵書の展示もとてもよかった。会場内のビデオで「旋回舞踊」を見る。
上野では久しぶりに西洋美術館で「ル・コルビュジェ 絵画から建築へ」展を。この場所で見ることができるという悦びを味わう。でも,それ以上ではなかったかも。某新聞の展覧会評では「ル・コルビュジェがいなくては建築史は成立しない。しかし美術史はル・コルビュジェがいなくても成立する」みたいな趣旨のことが書いてあった。その通りだと思いました。同時代の作家たちの展示を見て,フェルナン・レジェがこんなに「強い」作家だったのか,と感動。
同じく上野で都美術館の「クリムト展」を。混雑した会場で,神秘的で官能的,というコピーそのままの作品群に圧倒されて脳みそがかなり疲弊してきました。ウィーンの分離派会館の壁画の精巧な複製の再現展示という「ベートーヴェン・フリーズ」がよかった。必死に覚えて歌った第九の歌詞を必死に思い出しながら,最後の抱擁の場面を見る。
かなり困難を伴う(?)切り替えが必要だったけど,勢いでそのまま東京国立博物館の「東寺展」で仏像曼荼羅の展示を見ました。こちらも大混雑。それにしても,と思うのは,こんなにたくさん展示してるということは,東寺講堂は今空っぽ?工事中とか??いいんですか?!ということだったかも。
東博本館では「美を紡ぐ 日本美術の名品展」も。東博オールスターみたいな展示。狩野永徳のパワー全開みたいな唐獅子や檜図を見た後,雪舟の水墨画でほっと一息,みたいな贅沢な時間でした。若冲の「棕櫚」図が印象的。