2019-05-11

2019年4月,大阪・京都,「文房四宝」展・「一遍聖絵と時宗の名宝」展

  連休中に整理できなかった4月の関西ショートトリップのことを忘備録として。まずは大阪伊丹空港から淀屋橋に向かって,東洋陶磁美術館で「文房四宝」展を楽しみました。中国文人の愛した筆・墨・硯・紙の名品をコンパクトに見ることができて,感激。
  台北故宮でたくさん見たけれども,こうやってぎゅっと濃縮(?)された銘品ばかりを見ると,文人たちの「眼の基準」みたいなものがわかりやすく伝わってきて,テンションが上がります。
 
 展覧会のイメージにもなってる具利文の筆。大好きなグリモンが筆にも!っていうわけで,思わず自分も文人気分で書斎に1本欲しくなりました(←欲しいと言うのは自由よね。。)もう1つ印象的だったのが「金星四直硯(きんせいしちょくけん)」。今回の旅の目的が大徳院の曜変天目だったので,この硯に浮かぶ星のきらめきに思わず拍手。
 この美術館の常設は本当に素敵です。鼻煙壺コレクションの中に,私の愛蔵(?)する漆製のものとよく似たのを発見してこれまた拍手。そしてとても珍しい高麗青磁にびっくり。こんな青磁,韓国の博物館にもあったっけ?と頭の中ははてなマークでびっしり。説明文にも「高麗陶磁の中でも類例が少ない」と書いてあって,いやあ,珍しいものを見ました。

 
 東洋陶磁美術館のカフェでゆっくりバラのアイスクリームなど頂いて,京都へ向かいました。思い切って奈良へ向かって奈良博の藤田美術館展も見てしまおうかと思ったけれど,あまりに強行軍になりそうなので(トシと体力を考えないと。。),この日は夜間開館の京都国立博物館で「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝展」をゆっくり眺めておしまい。一遍聖絵12巻の一挙公開は圧巻の迫力でした。


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