まずは平成館で話題の「きもの KIMONO」展を。こんなにすごい規模の展示とは思わなかった,とあちこちで聞いていました。なるほど,単に衣装としてのきもの文化を見せるのではなく,日本の美術の中に占めるきものの意味を体感できる展覧会でした。
見どころ満載で,「きもの」という大きな括りの中で何に惹かれるかは観客それぞれでしょう。私は「男の美学」の視点が面白かった!信長の陣羽織。黒の鳥毛が埋め尽くす!国芳のファッション浮世絵(?)も魅力的。渋谷bunkamuraで見たボストン美術館所蔵の国定・国芳の展覧会を思い出して思わず興奮。
もちろん,きものそのものの美しさも堪能しましたが,技法としての絞りの魅力を再発見。家の箪笥に黒字に絞りの羽織が眠って(?)いるのを思い出したりして,この秋はきものでおでかけしたいものだなあ,と思ったりもしてしまったのでした。
平成館のあとは東洋館をゆっくりと。インド室ではサールナート(鹿野苑)出土の仏像に感激。ああ,あそこで発掘されたのか,と思うだけで涙が出そうである。ほんの半年前のことなのに,もはや人生で最大の思い出みたい(!)な気がしています。いつかまたインドに行こう。そんな日が来るのを日々の楽しみに生きていこう!と固く心に決めました。
最後に,国宝「孔雀明王像」が展示されているというので本館2階の仏教美術の展示室へ。昨年横浜美術館の「原三渓の美術」展に出陳されていた一点。もともと原三渓のコレクションだったものが,海外への散逸を免れて東博に収蔵された(横浜の図録より)ものなので,横浜と東博の両方で見ることができて何となくうれしい。
(ところで,すっかりカメラを持ち歩かなくなってしまい,慣れないスマホのカメラで撮った画像は全部失敗。なので今回は小さめのサイズで。)
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