1月に見たいくつかの展覧会の記録です。まずは1月22日まで東京都写真美術館で開催の「野口里佳 不思議な力」展。展覧会場のサインがシンプルで気持ちがいい。タイトルの「不思議な力」は,被写体になっている「日常や周囲に満ちる無数の小さな謎」(チラシより)のことであり,写真という表現そのものの力のこと。会場をゆっくり歩くことによって,観る者の身体に満ちてくる「不思議な力」のこと。
六本木にはサントリー美術館で同じく1月22日まで開催の「京都・智積院の名宝」展を見に出かけました。美しく荘厳な障壁画や,素晴らしい中世仏教美術に感動していたら,なんと!フジフィルムスクエアで「鈴木清 天幕の街」展が開催されている(3月29日まで)! まったく気付いていなかったので,ひたすら嬉しい。
「天幕の街」に所収の約40点と,写真集完成のためのダミー本が展示されています。どの1枚も1篇の詩を読むよう。展示の最後に,遺族から貸与されたという実際の写真集が3冊さりげなく置かれていて,手にとって見ることができひたすら感激する(会期を通してかはわかりません。)「流れの歌」や「デュラスの領土」をいつか手に入れることができたらなあ,とずっと思い続けています。いつまでも心に響く写真たちに会いに,会期中にまた出かけよう。 松涛美術館では「ビーズ つなぐ かざる みせる」展(1月15日まで)を見ました。国立民族学博物館コレクションによります。人類最古の装飾品の一つということで,古今東西のビーズの魅力が満載の展覧会でした。イメージ通りのアジアの首飾りみたいなものもあれば,アフリカの仮面や人形なども。久しぶりに民博に出かけたくなります。
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