桜満開の砧公園へ。世田谷美術館で「緑の惑星 セタビの森の植物たち」展と「1980年代のイギリス美術 展覧会の記憶とともに」展を見ました。どちらもいかにもセタビというコレクション展で,私的な意味でとにかく懐かしい。
「緑の惑星」展は趣向を凝らした展示が楽しくて,おお,カミーユ・ボンボワ!とかアンドレ・ボーシャン!とかちょっと興奮しながら歩を進めます。そして久しぶりの荒木経惟「花曲」には言葉を失う。こんなにも美しく妖しくグロテスクな花の写真が目の前にある,という悦び。アラーキーの花の写真はもう十分見たと思ってたけれど,やはりこの大きさでオリジナルプリントを見ると震えます。
窓の外には満開の桜。2階展示室ではこれまた懐かしい「1980年代のイギリス美術」展(4月6日で終了)。大学時代の恩師が,イギリス美術を見によく世田谷美術館に足を運んだ,と仰っていて,まさにその年代と時間がピタリと符合します。そんな記憶もあって,デイヴィッド・ナッシュとかベン・ニコルソンとか,作家名を見るだけでも鼻の奥がツンとする感じ。丁寧な作家解説と出品リストがうれしい。
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