既読の中では「悪い娘の悪戯」がダントツで面白かった。ロンドン旅行では主人公が滞在したHotel Russelも見たのだった。2011年6月のリョサの来日時には,東京大学での講演を聴講することもできて,同時代の偉人という雰囲気の堂々たる体躯の作家の姿が今も目に焼き付いている。文学の力を強い言葉で語っていたのを思い出す。
他にも「誰がパロミノ・モレーロを殺したか」も強い印象の1冊。2014年に既読。記録を振り返って,ちょうど読了のころにガルシア=マルケスが亡くなっていたことを思い出す。あまりにも遠く偉大な人たちだが,もう自分の存在するこの世界にはいないのだと思うとひどく辛く切ない。私はどんどん残されていく。
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