2014-06-22

2014年6月,東京小岩,雅楽 雅鳳会 演奏会

 先週のことになりますが,雅楽の演奏会にでかけてきました。雅鳳会という団体の演奏会です。江戸川区小岩のホールまで,思ったより遠かった。初めて降りる駅まで,ちょっとした旅の気分です。

 演奏会のタイトルは「から・こま・やまと 海つなぐ舞」ということで,日本独自の「神楽歌」と,中国大陸から渡ってきた「唐楽」,朝鮮半島からの「高麗楽」が舞の姿で上演されました。古代,東アジアの海でつながったロマンに思いを馳せよう,というわけです。雅楽は2012年秋に宮内庁楽部の演奏会を聴きに行って以来2回目。

 第1部は管弦「青海波」に続いて神楽歌が二曲。神楽笛と和琴は通常の雅楽の演奏会では珍しいということ。そして第2部は高麗楽の「納曽利(なそり)」と唐楽の「還城楽(げんじょうらく)」です。「納曽利」は雄と雌の龍が戯れる姿を表した舞で,二人の舞人の飛び跳ねたり背中合わせになったりの動きが神秘的で美しい。「還城楽」は蛇の小道具を使い,怖ろしい形相の面をつけてその蛇を退治して食してしまう,という舞。縁起のよい舞らしいけれど,ちょっとその迫力にびびってしまう。
 
 高麗楽と唐楽では装束の色目が異なり,高麗楽が青緑系に銀装飾の装束,唐楽が赤系に金装飾というのが一般的らしく,今回の番組も対照的でした。好みの問題だけど,高麗楽の方が好きかも。「なそり」という響きにも惹かれます。面や装束も含めて,舞楽の本を少し読んでみよう。秋の宮内庁楽部演奏会もまた行けるといいなあ。

 写真は上演前の舞台。まさかのピンボケなのですが,他に写真がないしここのところチラシや本の写真ばかりなので,こちらをアップします。かなり恥ずかしいので小さいサイズで。
 

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