2017-03-12

2017年3月,東京上野,春日大社展

  1月から開催されていた「春日大社 千年の至宝」展にやっとでかけてきました。奈良の都からやってきたご神宝の数々に感動。「千年の祈り」が今なお捧げられ続ける場所のエッセンスが上野に在るようです。

 第1章「神鹿の杜」から不思議な感動に包まれる。以前,確か白洲正子の蒐集品の展覧会で春日大社蔵の鹿島立神影図のポストカードを求めたことがあって,それを小さなフレームに入れて飾っていた1年間,何とはなしによい年だったなあ,という記憶があるのです。そんな超個人的な思い入れもあって,ありがたく鹿島立神影図や鹿曼荼羅を拝観。
第3章「春日信仰をめぐる美的世界」はだんだん神仏習合や本地垂迹の不思議な世界に惹きこまれていきます。鹿座仏舎利は江戸時代の作だそう。その愛らしく神聖な姿には,信仰を超えて人を魅せる美があふれています。

 第5章「神々に捧げる芸能」が個人的にはツボだったかも。雅楽に興味シンシンなこともあって,今まで見た番組の中で最高!だった「打楽」の装束を間近で見れたのは何よりでした。おお,毬杖(ぎっちょう)はこんなに大きいのか,とかあの管弦トランスが甦ってくる!とか一人で盛り上がる。

 東博の特別展ではすっかりおなじみの特設ショップで沈香と本葛も求めて,ああ楽しかった!春日若宮おん祭にいつか行ってみたい。

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