上野から鶯谷の書道博物館へ廻って「あの人,こんな字!」展(中国編)を見て,この秋はすっかり中国美術を堪能だな,と思いつつ,まだ昼前だった(「怖い絵」展の行列のために早朝から活動してた)ので,そのまま京浜東北線に飛び乗って北浦和へ向かいました。
開館35周年記念「ディエゴ・リベラの時代」展が開催中です。埼玉県とメキシコ州は姉妹都市なのだそう。広報誌のzocalo「ソカロ」はメキシコシティーの広場を指していたとは初めて知りました。
ディエゴ・リベラの展覧会と言っても,壁画を持ってくるわけにはいかないのだし,写真や下絵が中心の展覧会かと思いきや,若いころの作品やパリのキュビズム時代,その後の壁画以外の作品などなど盛り沢山。そして「…の時代」というだけに,同時代のメキシコの様々な美術が取り上げられていて大充実の内容でした。
リベラの「ひまわりと裸婦」や「とうもろこしをひく女」はその質感と迫力に圧倒され,フリーダ・カーロの哀切な小品の強烈なオーラにも釘付けに。モドッティの壁画写真も面白かったし,記憶に新しいアルバレス・ブラボの写真をまとめて見ることができたのも望外の幸せ。
静かな北浦和公園には秋の日差しが降り注ぎ,幼い子らの歓声があふれていました。
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