7月の写真展の忘備録として。東京都写真美術館のコレクション展「イントゥ・ザ・ピクチャーズ」はとてもとても楽しかった! 「まなざし」「よりそい」「ある場面」「会話が聞こえる,音が聞こえる」「けはい」「むこうとこちら」「うかびあがるもの」の7つの章で構成されていて,古今・東西を問わず,これらのテーマで写真が展示されています。
いきなり高梨豊,ウィリアム・クラインときて,おおっとやられっぱなし。きりがないんだけれど,やはりロバート・フランクはたまらんなあ,とか中山岩太は好きだわあとかテンションあがりっぱなしです。
そして「うかびあがるもの」のコーナーに足を踏み入れると,もはや金縛り! 久しぶりに中平卓馬のカラーをまとめて見ることができました。絶妙の,としか言いようのない組み合わせの2枚組が淡々と続く<日常>。この写真家の日常はもはや「こちら側」ではないのだ,という現実もセンチな気分をあおり,何とはなく目頭が熱くなる。
写真美術館では「内藤正敏 異界出現」展も。古い銅鏡の写真など,突然「向こう側」が立ち現れる写真たち。
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