今年も君子蘭がきれいに開花した。昨年の開花時には,病床の母に見せようとカードに写真を印刷してメッセージを書き込んでいた。大輪の鮮やかな花を見ていると,この1年の間に母が逝き,驚くほど哀しさを感じない自分がいて,しかし遠い異国の河のほとりで涙が流れ,そして今,予想だにしなかった不安な日々を過ごしていることが不思議で仕方がない。
来年もまたきっとこの花は開くのだろう。「今」は「過去」になっていくけれど,同時に花芽をしっかりとその内に育てているのだ。
在宅ワークをしながらつい,ネットで妄想旅の計画ばかり立てている。「ラマユル・ゴンパ」という美しい響きの僧院! ラダックに行ってみたいよ,と穏やかな日差しのもとで花たちに語り掛けてみる。よし,言葉にした!
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