2021-05-09

2020年10月~2021年4月,横浜・東京,お能の公演


  昨秋からの観能の記録を忘備として。コロナで観客数が減らされてる分,一列前が空いてると舞台が見やすいです。まずは2020年10月に横浜能楽堂で企画公演「馬場あき子と行く歌枕の旅 第1回陸奥国・外の浜」で「善知鳥」を見ました。解説の馬場あき子氏がとても若々しく,手書きのテキストを用いて善知鳥の世界を「歌枕」の視点で鮮やかに語ってくれました。続く舞台もすばらしく,感激。シテは野村四郎師,ワキは工藤和哉師。

 2020年12月に国立能楽堂で久習会公演「和布刈」,「塗附」,「春栄」を。「和布刈」と「春栄」はどちらも珍しいワキ方の仕舞シーンがあるというので(ワキは福王和幸さん),それを楽しみに出かけたというミーハー魂爆発の観能。ところが,久習会で大活躍だったシテ方宮内美樹さんが急逝されたということで,この日は追悼公演となりました。官僚から転身したという彼女の生き方に心打たれ,神妙に舞台を拝見。ご冥福をお祈りするばかりです。

 2021年1月は国立能楽堂で普及公演「昆布売」,「雲林院」を。この日も歌人の梅内美華子さん(美しいお名前。。)の解説「秘密の恋を舞う業平」がありました。シテ(在原業平)は竹田宗和師,ワキ(芦屋公光)は福王和幸師。

 そして2021年4月に宝生能楽堂で銕仙会定期公演「魚説法」,「賀茂」を。大好きな上賀茂神社・下鴨神社の由緒が語られる「賀茂」は迫力満点。「別雷神=わけいかづちのかみ」という響きが何ともいえず心地よいです。ああ,今年は下鴨神社の古書市にでかけたい。となりました。シテは清水寛二師,ワキ(室明神ノ神職)は福王和幸師。要するに私は福王師の追っかけみたいなものですな。

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