2024-05-20

2024年5月,東京八重洲・六本木,ブランクーシ展・マチス展

 大きな展覧会を2つ。国立新美術館では今月27日まで開催中の「マティス 自由なフォルム」展を見ました。「切り紙絵のあざやかな世界」という惹句の通り,大作の「花と果実」を始め「ブルーヌード」など切り紙絵を堪能できる展覧会ですが,それだけではなくとにかく盛り沢山の内容です。ヴァンスのロザリオ礼拝堂の再現展示には感動。

 ところでほとんどの作品がニース市マティス美術館の所蔵なのですが,現地は特に工事中というわけでもないようで,こんなに大量に貸し出してくれて有難いものです(現地は空っぽ?)。今まであまり見たことのなかった彫刻作品も興味深く拝見。色と形と。平面と立体と。

 会期終了が近いこともあって展示室はたくさんの観客。撮影可の後半展示室はカメラを構える人たちに遠慮がちになるのが不思議。こうなると,展覧会は撮らなきゃ損,みたいな感じになってしまってちょっと複雑。というわけで写真は撮ってないので,帰宅してからワタクシ所蔵の画集を開いてパチリ。

 そう言えば,ウン十年前の初めてのパリ。ポンピドゥーセンターのショップでマティスのブルーヌードのポスターを買って,持ち帰るために筒状のケースも買って,大切に抱えてきたのでした。しまいこんでいるけど,久しぶりにフレームに入れてみようか。

 さて,八重洲のアーティゾン美術館では「ブランクーシ 本質を象る」展を。展覧会チラシには「真なるものとは,外面的な形ではなく,観念,つまり事物の本質である」という言葉が引用されてます。うーん,なるほど。と思いながらブランクーシの立体を見て,私の理解力で納得できたのかは微妙。写真の展示が多くて,立体よりもわかりやすかったかも。ブ
ランクーシのアトリエの再現展示もあり,こちらも感動。

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