ちょっとPCを開くのが億劫な時間が続いてしまった。6月の記録を残しておかないと。展覧会は3つ。東京ステーションギャラリーで「タピオ・ヴィルカラ 世界の果て」展(4/5-6/15)。美しい北欧デザインを楽しむ。最後のグラスだけ撮影可。無色のガラスもよかったけど,ポスターイメージの色ガラスのボトルやプレートがとても素敵だ。北欧は行きたいリストでそれほど優先順位が高くないけれど,益田ミリのエッセイ「考えごとしたい旅 フィンランドとシナモンロール」(幻冬舎文庫 2024)など楽しく読んで,いつか行けたらいいなあと思うところ。
世田谷美術館では「横尾忠則 連画の河」とコレクション展の「世田谷でインド」の2つを楽しむ。横尾氏の画業にはそれほど執心はないのだけれど,20年以上も前,この美術館の企画でアトリエ訪問とワークショップに参加したことがあって,やはり強烈なオーラが圧倒的だった。当時の担当学芸員氏にはその後もあれこれお世話になり,この春亡くなったその人の姿を探しながら展示室を廻る。2階のコレクション展はとてもエキサイティング!な展示。埼玉のメキシコ展に続いて,利根山光人のインドのスケッチに感動。関連書籍の展示には堀田善衛の「インドで考えたこと」も。横尾忠則の聖シャンバラシリーズは,そうそう,横尾さんはこうこなくちゃ,という感じ。楽しい展示だった。
横浜ユーラシア文化館では「ゲルと草原の物語」展。展示は絵本の原画と生活道具がメイン。鼻煙壺は私のコレクションのものとよく似てる。こういうところに感激するんだな。展覧会の関連講演の「現代モンゴルにおける仏教実践と化身ラマ」を興味深く拝聴する。講師は国立民族学博物館の島村一平氏。チベット・モンゴル仏教についての深い講義だった。大仏師ザナバザル作の仏像の美しさ。ダライ・ラマ14世の後継者問題。サントリーホールでは「ハーモニーの共鳴 韓日友情の旋律」コンサート(6/17)を聴く。四谷の韓国文化院のHPを見て無料招待に申し込んで,いそいそと出かけたのだった。チェロの堤剛をはじめ,豪華な出演者に大感激する。
そして国立能楽堂では定例公演(6/19)の狂言「秀句傘」と能「六浦」。今年は称名寺の薪能を見ることができたので「六浦」をとても楽しみにでかけたのだが。臨席の外国人観客(若い女性)がスマホをずっといじってるのだ。まぶしい画面がずっと視界に入って幽玄の舞台が台無しに。英語字幕を見ればいいのに(字幕はダークモードだから周りの妨げにはならない)。。会場の係の人は気づかないのだろうか。。佳境の序の舞に入ったのに,舞台も見ずにスマホをいじるその女性に対して,私はついに何かが切れました。手を出して小声でNo!と言ってやったら,すごい形相でにらまれた。。せっかくの観能が台無しだったな。
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