展示は「動物/植物」「天文」「七夕」「神仙への憧れ」という4つのセクションで構成されています。泉屋博古館学芸員の山本堯氏のスライドトークの日に出かけたので,詳しい解説を聞けてとても面白い体験となりました。古鏡の文様といえば四神とか三足烏くらいしかピンと来なかったけれど,こんなにも饒舌な物語が背景にあったとは。
特に面白かったのが伯牙(はくが)と鍾子期の「伯牙絶弦」のエピソードなんだけど,それはそうとしてなんで鏡の文様に? それは鏡とは陰のものなので,「伯牙」の発音が「丙午」に通じてとても陽の気にあふれているから,とのこと。「丙午」はよいイメージはなかったけど,「丙」も「午」もどちらも強い陽の気を持つ字なのだとか。ちなみに来年は丙午ですね。
もう1つ,尾竹国観「黄石公張良之図」は能曲「張良」の元ネタの逸話を描いたもの。これはワキが大活躍する演目らしいので,ぜひ,福王和幸師のワキで見てみたい。
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