2025-08-04

2025年7月,東京渋谷,「レオ・レオーニの絵本作り展」・「アイヌモシリ」

 7月の記録。暑い一日に,渋谷で2つの展覧会を見る。まずヒカリエホールで「レオ・レオーニの絵本づくり」展。「あおくんときいろちゃん」とか「スイミー」とか,やはり名作絵本の原画は気になる。会場は親子連れも多くて和やかな雰囲気。楽しく進んで,おや,と思わず立ちどまる。「平行植物」! そうだ,レオ・レオーニだった。もう釘付けである。

 一見普通の植物画に見えるのだけど,すべて平行世界に棲む植物たち。1つ1つに不思議な名前が付いてるんだよな,家に帰って本棚を探そう,と心に決める。…しかし,見つからない。ちくま文庫の「平行植物」,誰かに貸したままかな,それとも不要な文庫本を処分するときに一緒に段ボールに放り込んでしまったかな。ふと,平行世界へ旅立ったのかも,と思えてきた。ひょっこり帰ってくるかも。そういうわけで買い直すという選択肢はいまのところない。ヒカリエの9階からの渋谷の空。



 國學院大學博物館では「アイヌモシリ アイヌの世界と多様な文化」展を見る。この博物館では2022年に「アイヌプリ」展を見たことがある。今回はウポポイの国立アイヌ民族博物館と共催の特別展。小規模な展示ながら,充実した内容でわくわくする。美しいイタは19世紀後半のシタエーパレ作。
 
 文献類は國學院大學図書館金田一記念文庫の所蔵が多い。これは松浦武四郎の「久摺日誌」の展示。キャプションに「阿寒周辺にて『山中種々の異草有』と記す。延胡索と赤沼蘭の絵図。」とある。時空を隔ててはいるけれど,これはこの世界の植物たち。

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