待望の冬休み。ロンドンに行きたいなあ,とか韓国の博物館・美術館めぐりをしたいなあとか漠然と考えていたのだけれど,体力も気力もなくて(それにこの円安だ。。)京都へ2泊3日の旅に行ってきました。大山崎山荘美術館の「英国叙景」展と高麗美術館の企画展,京都国立博物館の平成知新館,それから南座の顔見世などなど。
お昼前に京都に着いて,まずは高麗美術館へ。秋の企画展「あなたが選ぶ高麗美術館の美」展の最終日です。コレクションから主要な作品を展示して,観客にお気に入りベスト3を選んでもらい,次年度の名品展の企画を構成するという趣向の展覧会です。
展示の数を増やすために解説のボードは省略しているとの断りが掲示してあります。畢竟,観客は作品そのものとじっくり対話することになります。これがかなり難しい。
「好き」が唯一の基準になるはずですが,所蔵目録でしか見たことがなかった作品の前では,あ,これが本物か!と感激したり,やはり高麗青磁や李朝白磁は外せないし,となったり。
さんざん悩んで3つ選びましたが,「選ぶ」という行為の楽しさ・難しさを実感した時間となりました。ちなみに第1位は朝鮮末期の「墨蘭図」(金應元)。2009年に静岡県立美術館まで見に行った「朝鮮王朝の絵画と日本」展に出品されていた作品とそっくりで,もしかしたら高麗美術館から貸し出されていたのか?と思いましたが,帰ってから同展の出品リストを見たら李是応作の別の作品だった。好きな理由に「再会できて嬉しいです!」とか何とか書いちゃった。かなり恥ずかしい。
美術館の入口の羊を来年の年賀状に使おうと思って撮影したものの(今頃),ヘンテコな写真になってしまって断念。ここに載せておくことにします。
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