読書,アート,古いもの,ときどき旅の記憶
戦時下に体制に抵抗して自由に生きるマイケル・K。「自由に」の真の意味を知っているか,と作家から問われているような読書体験だ。
「何もかも遠ざかっていった。朝目が覚めると,目の前にあるのは,一個の巨大な塊となった一日だけ。一日が時間の区切りだ。自分は岩に穴を穿つ白蟻だ。ただ生きていく,することはそれだけのように思えた。じっと静かに座っていた。鳥が飛んできて肩に止まったとしても驚かなかっただろう」(p.106)
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