2022-07-02

2022年6月,琉球展,エリオット・アーウィット,津田清楓展

 6月にでかけた展覧会の忘備録。東京国立博物館の「琉球展」。王国の宝物類は既視感のあるものが多かった(2018年サントリー美術館の「琉球 美の宝庫」展を思い出す)けれど,アジア各国との交易の様子や,しまの人々の祈りの姿の展示は新鮮な驚きがあって面白かった。

 六本木のフジフィルムスクエアでエリオットっ・アーウィットの写真を見る。「観察の美学」というタイトル。美しいゼラチン・シルバー・プリントで記録された美しい人生の姿を垣間見る。日々流れる世界の映像は哀しみに満ち溢れているけれど,写真家が切り取った世界は涙が出そうになるほど美しい。

 渋谷の松濤美術館では「津田清楓 図案と,時代と,」というタイトルの展覧会を見る。明治から大正時代にかけて活躍した津田清楓の図案の数々と,実際の造本などなど。夏目漱石の装幀は復刻版で目にするもののオリジナルなわけで,時代をまとう美しさに惚れ惚れする。刺繍作品は,おや,実際に手を動かすんだ,とちょっと意外な感じ。

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