飯森山公園内の土門拳記念館までは路線バスで。本数が少ないですが,事前に調べておけば心配ご無用!ってなわけで,すいすい旅程は進む。
特別展「木村伊兵衛と土門拳」展が7月3日までの会期で開催中でした。「ともに日本における近代写真/リアリズム写真の開拓者として知られています。しかし,その人柄や作風は大きく異なっていました」(展覧会チラシより)という2人の写真が並んでいます。
1枚の写真がまるで1篇の映画のような木村伊兵衛の作品群と,1つの被写体を徹底的に凝視するような土門拳の作品群と。木村伊兵衛の方が好きだな,という漠然とした先入観を持っていたけれど,圧倒的な迫力の写真を見ていると,どちらが好きかなんてどうでもよくなってくる。それぞれの仕方で迫ってくる写真の力を前にして,見る力を試されているよう。どうだ,と言わんばかりに。
谷口吉生の建築は美しく,端正な趣です。展示室や廊下にさりげなく置かれた椅子に腰かけて,ふうと一息つくと,観客の想いをすべてを受け止めてくれるかのようです。2時間ばかりの滞在時間を堪能して,再び路線バスで市街地へ戻りました。
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