暑い夏の一日,アートを楽しむ至福の一日を過ごしました。まずはbunkamuraル・シネマで「魂のまなざし」を。フィンランドの画家であるヘレン・シャルフベックの生誕160年記念公開作ということで,フィンランドでは大ヒットした作品なのだそう。
この映画のことを知って,あれ,シャルフベックって確か数年前に芸大美術館で展覧会をやってたよな,と思い出しました。調べてみたら2015年のことでした。面白そうだなと思いつつ,足を運ばなかったことを7年経って深く後悔。見ておけばよかった。
映画のビジュアルはヘレンの実作「黒い背景の自画像」をこの映画の主演ラウラ・ビルンの姿で描いたもの。映画の中でも自画像を描くシーンが何度もあり,自分を見つめるまなざしに圧倒される思い。そのまなざしは画家であり,一人の人間であり,女性であるヘレンの「魂」そのものだったのか,と思えます。
50代で出会った19歳年下のエイナルへの愛はあまりに切なく,胸が締め付けられる。何だか他人事じゃなく思えてきて,ひたすら愛の成就を願いながらスクリーンを見つめたのでした。
さて,映画を堪能したあとは恵比寿へ。久しぶりに写真美術館へ向かいました。
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