2026-01-07

2026年1月,東京東銀座,「寿初春大歌舞伎」

 新しい年の初めは歌舞伎座から。何と言っても右近の八変化が楽しみな「蜘蛛絲梓弦(くものいとあずさのゆみはり)」がお目当て。見事な八役早替わりで,それぞれの役が魅力たっぷり(どの役も同じに見えない!)で,とにかくエネルギッシュな舞台がお正月気分を盛り上げます。隼人と巳之助と三人の舞踊シーンもあって,この三人はほんとに絵になります。これぞ歌舞伎の芸の世界をつないでいく若手の活躍!って感じ。

 音楽は常磐津と長唄の掛け合い。そのそれぞれの魅力も楽しめる演目でした。昼の部はほかに,お目出たい3つのプログラムの「當午歳歌舞伎賑」と勘九郎が斎藤別当実盛を演じる「源平布引滝 実盛物語」。勘九郎は貫禄たっぷり。とってもかわいい子役の守田緒兜くんは巳之助の息子。

 実盛が後に髪を染めて戦って首を討ち取られるという後日譚は,子どものころ加賀の「首洗池」が小学校のバス遠足の定番コースで,毎年のようにバスガイドさんの説明を聞くたびに哀しい武士のお話だなあと子ども心に思ったものでした。こういうのって何十年たっても思い出すものだな,とそんなことをしみじみ思ったお正月。

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