2015-12-30

2015年12月,ソウル(2),国立古宮博物館・景福宮・国立民俗博物館

 ソウル2日目,まずは国立古宮博物館へ。地下鉄駅出口からすぐに建物が見えてきます。正面にまわると端正で美しい。2005年の開館ということですが,ガイドブックを読んでその歴史を知ると,本当に自分の無知が恥ずかしくなります。青磁や白磁や李朝家具,ほかにもたくさんの心惹かれる隣国の美を通して,今更ながら知っておくべきたくさんの事柄に心を寄せていきたい,と思います。
  さて,この博物館では日本語ガイドが定時に催行されていますが,この日の参加者は私一人。ドラマに出てくるようなかわいいガイドさんにマンツーマンで解説してもらい,質問にも丁寧に対応してもらえてとても楽しかった!

 強く印象に残った一つは,朝鮮王朝実録などの記録物が展示されたコーナー(確か「国家儀礼」だったと思うのですが)に復元展示されていた,王室の図書館(奎章閣)。思わず目を凝らす。印章を収めた函なども見えます。

 あっというまに時間がたってしまい,次は景福宮へ。博物館の前から興礼門を望む。澄んだ冬の空。
 
  国王と官僚の政務施設や,王室の生活空間などの多数の殿閣が集まっています。1990年代に本格的な復元作業が始まったということ。快晴の日曜日,たくさんの人で賑わっています。ゆっくりと見学しながら,後方の庭園を抜けて国立民俗博物館へ。
  景福宮の入場券で博物館にも入館できます。必然的にエントランス付近とカフェはかなりの混雑ですが,展示室の空間が広大なのでゆっくり見ることができます。「韓国人の一生」は朝鮮時代の貴族階級(両班家)の人々の通過儀礼を中心に展示されています。祭祀のコーナーを興味深く見ました。予定していなかった宗廟の見学も決意。2泊3日でどれだけ詰め込むんだ,と一人突っ込み。 
 
 左はエントランス付近に展示してあったソバン(小盤)のオブジェ(?)。欧州で紹介された展示の再現らしい。何もこんなに重ねなくてもいいんじゃないか。。右は仮面舞踏のお面です。ユーモラスだけど,異界へのパスポートのよう。安東で毎年フェスティバルが開催されているとのこと,いつか行ってみたい。
 すでに午後も遅い時間になっていましたが,このあと,北村と仁寺洞を目指します。博物館前でこんな鳥を至近距離でパチリ。とてもきれい。

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