ツァー初日は夕刻に仁川空港着,そのままツァーバスで大川まで3時間弱移動して1泊。小型バスだったので4日間の行程中,ちょっときつかったです。。街中の食事場所や,大型車の駐車場よりも便利な場所まで入れるというメリットは大きかったけれども。で,大川は海沿いのリゾート地です。ここは宿泊だけで翌早朝に出発。久しぶりの異国の朝。
この日はまず扶余へ。ここは新羅と唐の連合軍に徹底的に破壊されてしまった百済の旧都なので何も残ってない,と事前にいろいろ読んでいた通り,確かに当時のものはほとんど残っていません。しかし古代の姿を伝える手立てがたくさんあって,ああ,歴史を感じさせるよいところだなあ,というのが実感。
百済文化団地(いわば再現展示のテーマパークです)では当時の姿そのままの泗沘宮や陵寺五層木塔などの繊細な姿を見ることができます。パンフレットによると,百済の建築は「質素ながらもみすぼらしくなく,華やかながらも贅沢ではなかった」と「三国史記」にあるとか。
次に向かったのは定林寺址。唐の将軍によって「大唐平百済国」と刻まれたために勝利記念としてこれだけが残った,という石塔が残ります。現存する百済塔はこれを含めて二基だけなのだとか。近付いてその刻銘を見る。(はっきり読めます。写真は鮮明じゃないけど。)
そして扶蘇山城へは白馬江の遊覧船で皐蘭寺側から上陸し,百花亭のある展望台へと登りました。この扶蘇山城は泗沘宮を防護した最後の砦ということで,一帯が世界文化遺産にもなっています。広いエリアに遺跡が点在しているらしいのですが,今回は白馬江に面したエリアのみの観光です。百花亭は落花岩から身を投げた宮女たちを追慕するもの。皐蘭寺も彼女たちを祀るために建てられたという説があるそう。祠堂の裏手には身を投げる女たちの姿を描いた壁画もあって,思わず手を合わせました。展望台からの静かな眺め。遊覧船からは落花岩を望むことができます。
さて,午後は扶余から公州へ。
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