2026-05-09

2026年4月,東京上野,「百万石! 加賀前田家」・東博能「羽衣」

 GWに突入する日に東博へ向かう。上野駅公園口からとにかく人が多い(私もその一人なわけで)。時間がたっぷりあるセミリタイア生活なのになんでそんな日に,と思われそうだけど,「百万石! 加賀前田家」展とタイアップの宝生流の能公演「東博能」のチケットを取ったのがこの日だったわけ。公演数が多い割に,あっという間に完売の公演も多くてびっくり。仮設舞台の能一番だけで自由席5500円はお手頃なのか割高なのか,不謹慎にもそんなことを考えてしまう。

 早めに博物館に到着して,公演の前にじっくり「百万石! 加賀前田家」展を鑑賞。これが質量ともにすごい展示で,東博の本気!を見た感じ(失礼)。国宝や重文がずらずら並ぶ会場に興奮おさまらず。「加賀前田家歴代」「百万石の文化大名」「加賀前田家の武と茶の湯」「天下の書府」「侯爵前田家のコレクション」の5章立ての展示で,鑑賞にはエネルギーの配分(?)が必要かも。「天下の書府」と,茶道具や能装束をメインに据えて堪能する。

 かなり体力を使ったものの,東博能「羽衣」も天井が高く反響する会場での観能は新鮮で面白い。能面も宝生流に伝わる古い面とのことで雅な時間を過ごす。シテは野月聡師,ワキは福王和幸師。

 東博では他にも見ごたえのある特集展示がいくつも。「アイルランド チェスター・ビーティー・コレクション 絵巻と絵本のたからばこ」は狩野山雪「長恨歌絵巻」や「酒吞童子絵巻」などなどが素晴らしく美しい状態でダブリンから招来されている。伊藤若冲「乗興舟」は昨年,エド・イン・ブラック展でも見たけれど,この摺りの美しさには驚くばかり。


  東博本館ではほかに特集展示「キリシタン関係遺品の保存と研究」も興味深く拝見。キリシタンが聖母マリアなどの聖像として信仰したとみられるのは,ほとんど本来観音菩薩像として造られたものだった,とのこと。明~清時代の美しい観音菩薩立像の数々を息をつめるように,見る。

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