2026-04-24

2026年4月,東京恵比寿,TOPコレクション Don't think. Feel.・読んだ本,平野啓一郎の新作短編

  東京都写真美術館のコレクション展「Don't think.  Feel.」展を見る。「考えるな,感じろ。」は「燃えよドラゴン」の中でブルース・リーが発したセリフの一部。ブルース・リーを敬愛する著名人は多いので,誰かがこのセリフをそっくりに真似ていたのをテレビで見たことがあり,かなり強烈な印象として甦ってきた。武術も美術も「感じること」こそ神髄ということか。

 写真美術館は足繫く通ってきたので,コレクション展は見たことのある写真ばかりが淡々と並んでいるのかと思いきや,「感じること」をテーマに据えてとても見ごたえのある展示。「Don't think.  Feel.」「家族写真の歴史民俗学」「川内倫子〈Illuminance〉」「記憶の部屋」「イメージの奥にひそむもの」の5室から構成されている。

 写美のコレクションのビッグネームがこれでもかと並んでいるので,印象に残ったものを挙げていったらきりがない。第1室の中平卓馬はプリントではなく「来たるべき言葉のために」が出陳されている。

第4室の高梨豊は「東京人」から5点。

 第5室は安井仲治と中山岩太に感動。中山岩太は「上海から来た女」も見たかったなあ。とはいえ,こんな豪華なラインナップに贅沢は言うまい。思う存分「感じた」展覧会だった。お腹いっぱい。
 ところで,新潮5月号に掲載の平野啓一郎「決定的瞬間 The Decisive Moment」(130枚)を読了。タイトルのカルティエ=ブレッソンからもわかる通り,写真がモチーフで,主人公は「新メディア美術館」なる美術館の学芸員の女性。写真展を企画・準備している。もちろんその写真家は架空の人物だけど,物故写真家が実名で登場するし,その虚実の混交感が写真好きにはなんだかすっきりしない。ストーリーはこの時代に合っていて面白く読んだけれど,これは映像化は難しいんじゃないかな,とそんなことを思った。ストーリーとは離れて,The Decisive Momentに関する豆知識がためになりました。 


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