思っていたよりもずっと規模が大きく,展示されている学術標本の種類にも数にも呆気にとられるばかり。本郷や小石川分館ではスペースが限られていますが,ここでは広い空間を使ってずらっと並んでいる様子が圧巻です。一つ一つの古いものが持つ力がダイナミックに統合されていて,今も,そして未来にも向けて生命力をたぎらせているよう。
そのダイナミズムを演出しているのが,展示に用いられているケースやキャビネットでしょう。実際に大学が研究教育の現場で使用していたもので,帝大時代の遺産も多いらしい。一瞬,タイムスリップしたような感覚も覚えますが,むしろ最先端のビルの中でそれらの放つ存在感や魅力は,古いもの好きにはたまりません。
興奮状態で廻りながら,ガラスケースの中に見覚えのある木箱を発見。祖父の使っていた守谷定吉造の天秤はかりの引出に入っていた分銅ケースです。天秤はかりの展示もありました。おお,おじいちゃん!こんなところに同じものが!と興奮はマックス状態。洒落た関連商品が並ぶショップで写真が掲載された図録(西野嘉章編,東京大学総合博物館発行;平凡社発売 2013)も購入しました。
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