相変わらず,クラシック音楽を語る語彙は「すごい迫力」くらいしか持ち合わせていないのだけど,それに尽きる,といった一夜。何しろ,席が1階センターの2列目!オーケストラの響きを聴くには前過ぎるのだろうけど,指揮者の背中が目の前で,コンマスの矢部達哉氏の汗が飛んでくるんじゃないか,ぐらいの席でオーケストラを聴くのは大迫力です。
ベートーヴェンもブルックナーも交響曲第1番ということで,公演チラシには「2大巨星の瑞々しきNo.1」という文字が躍ります。特にブルックナーの1番については,プログラムによるとオリジナルの「リンツ稿」と改訂版の「ウィーン稿」が存在するそうで,この日の演奏は「1866年リンツ稿」とのこと。「原石のような素朴な味わい」を持っていると書いてあります。そう言われると,ウィーン稿も聴いてみたくなってきました。違いがわかるかどうかは極めてあやしいけれど。久しぶりにクラシックのコンサートを堪能した春の夕べ。上野文化会館は東京・春・音楽祭のかわいい装い。
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