2014-05-17

2014年5月,東京上野,「キトラ古墳壁画」展

 東京国立博物館では「キトラ古墳壁画」展も見てきました。会期終了も近く,待ち時間は2時間近くという表示が続いています。先週の休日の夕刻を狙ってみたところ,それほど待ち時間は長くなく,覚悟して出かけたわりにはスムーズに展示を見ることができました。
今回の壁画は四神のうち「朱雀」「白虎」「玄武」と十二支像のうち「子」「丑」の展示です。切り取られた壁画の形に合わせた保存ケースがガラスケースの中に鎮座していて,それを「立ちどまらないでください!」という声に促されながら覗き込むことになります。

 できればガラス越しじゃなくて一点ずつじっくり眺めて古代のロマンに浸りたいものだなあ,と思いながらも,自分もこの混雑を構成する一人なわけで。短い時間ではありましたが,はっきりとその奇怪な姿で21世紀の私たちの前に現れた「玄武」を見ていると,時間の流れとその堆積というものに思わず感激。 

 古墳内部へは入れなくても,明日香という場所で見るとまた違う感慨があるだろうなあ,奈良なんて中学の修学旅行以来行ってないなあ,と表慶館で併催されていた明日香村の紹介コーナーで旅行パンフレットなどもらって博物館を後にしました。

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