急いで御所の前にある金剛能楽堂へ。端正な佇まいの建物です。中庭の池に鯉が泳ぐ。
この日は「海人 変成男子」という曲を見たのですが,ここのところお能の公演にはまっていて,近いうちにまとめてもろもろアップします。実はこの日,衝撃的な出会いがあったのです(いつものミーハーです)。ワキ方福王流の福王和幸さん。その姿にほれぼれしました。ところで蝋燭の灯りだけで演じるのかと思いきや,さすがにそれじゃあ暗いというわけでちゃんと照明もつきました。開演前の舞台の設え。
というわけで,夢見心地で終演後は向かいの京都御苑から送り火を見ることに。ここは東山の「大文字」がよく見える名所のようで,観光バスもたくさん押し寄せていましたが,広いので群衆の密度はそれほどでもなく,ゆっくり見ることができました。
山の中腹にちらちらと灯りが見えたと思ったら,あっという間に大の字にともされ,15分くらいでしょうか,夜空を焦がす炎が見えたと思ったらやがて消えていきます。精霊を彼岸に送る火を焚いて,此岸の私たちの無病息災も祈る京の盂蘭盆会の行事です。
静かに始まって静かに終わる美しい儀式に思いのほか感激。他の文字も見てみたくなりました。来年も是非来よう。ところで今回の京都の写真は全部コンデジです。これは引き伸ばしました。
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