春節で賑わう中華街のほど近く,神奈川県民ホールにでかけて2012 Art Dance Kanagawa No.9「兵士の物語」を見てきました。中村恩恵(振付,王女)・首藤康之(兵士)に惹かれたのだけれど,二人のダンスはもちろんのこと,小㞍健太(悪魔)の圧倒的な動きや,ストラヴィンスキーの軽快な音楽などなど魅力満載のステージでした。
悪魔に魂を渡した兵士が,一つの幸福を手にするものの,二つめの幸福を手に入れようとしたとたん破滅する,というストーリー。もともとフランス語台本らしく,フランス語で語りが流れます(字幕なし)。この作品の過去の公演(オペラや演劇公演も含めて)では字幕がつく例もあったようですが,台詞がわかればもっとおもしろかっただろうなあ,というのが実感。プログラムのあらすじで充分だろう,というのが舞踊公演の前提なのか,とちょっとひねくれてもみたくなる。
大人数の群舞は体型や動きに統一感がなくて残念な印象でしたが,それだけ主要キャラクターが引き立ったのも事実。相変わらず美しい首藤康之の動きと,舞台で圧倒的な存在感を放つ中村恩恵の気品に心おどる時間を過ごしました。
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