オランダの旅行記を読んでくれた本好き,写真好きの友人の一人から,私がアムステルダムの古書市で見たラルティーグの写真集は,BOYHOOD PHOTOS OF J.H. LARTIGUEではなくてBOY WITH A CAMERAではないの?とメールがきました。んん?となって調べてみたら,おっしゃる通り,私が古書市で見かけた本の表紙はバスタブに浸かる少年時代のラルティーグで,これはBOY WITH A CAMERAの表紙です。
BOYHOOD PHOTOS OF J.H. LARTIGUEの方は,写真が貼りこみ式になっているアルバムのような大部の写真集で,ソフトカバー版というのは存在していないようです。しかもラルティーグの写真集の中でも稀少図書で,とうてい20ユーロで買えるものではありませんでした。タイトルに共通してるのはBOYだけじゃないか。お恥ずかしい。
そして某マーケットプレイスでBOY WITH A CAMERAをアムステルダムの古書市のよりもお安く発見。あっという間に手元に届いて,旅行の心残りの一つが解決してうれしくもあり,あの古書市で買いたかったんだよなあ,とも思ったり。この本は著者のJohn Cechによる,少年時代のラルティーグの伝記で,写真と文章がとてもセンスよく配置されています。文章も洒落ていて,とても楽しい。
ちょうど今,東京都写真美術館で「植田正治とジャック・アンリ・ラルティーグ」展が開催中です。昨年のうちに見てきて,近い内に再訪する予定です。この魅力的な展覧会についてはまたあらためて。
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