たまたまFMで首藤康之出演の番組を聞き,その直後に彼を含む4人のアーティストのオンライン対談を視聴しました。そのアーティストの一人が操上和美で,司会役の女性作家は「操上さんは首藤さんの筋肉を撮っていらっしゃるんですよね」なんて言ってました。筋肉って。。まあ,そうなんだけど。
首藤康之を操上和美が撮影した写真集は3冊上梓されてて,この「POSESSION」(光琳社 1997)はその第1作。今から20年以上も前の刊行ですね。もちろん,時間の分だけ若いことは若いのだけど,今の首藤康之と全然変わらない。ダンサーという生を生きている人。
ページを繰る私もあちら側へ連れて行かれる感覚は,生の舞台を見ているときに感じるのと同じ。カメラを構える操上和美は演出家なのか,振付家なのか,撮影の現場での二人はどういう関係なのだろう,と想像するだけでぞくぞくしてきます。
舞台の上の彼はいつも,この世の存在とは思えないのですが,この写真集でもまた。動物の頭蓋骨の傍らに横たわる姿。ここは一体,此岸なのか,それとも彼岸なの?
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