2021-11-05

2021年10月,能登(4),奥能登芸術祭・屋内展示を中心に見る

  快晴の2日目。まずは旧蛸島駅のトビアス・レーベルガー「何か他にできる」を。これも芸術祭のイメージとしてよく見る作品。Something Else is Possibleというタイトルは何となく元気が出てきます。 

 このあと,楽しみにしていた石川直樹の写真展示を見て(撮影はできなかった),大満足。饒舌な立体作品の中にこういう展示があると,きりっとするというか。「地上に星座をつくる」の能登のページを再読しよう。

 旧のと鉄道の廃線(2005年)はそれほど昔のことではないのに,線路跡はまるで遺跡みたい。線路は撤去されるんだな。旧正院駅の大岩オスカール「植木鉢」。 

  そして,今回私にとってのハイライトは旧飯田駅の川口龍夫「小さい忘れもの美術館」でした。縁戚の家がこの近くにあって,幼少時の夏,鉄道に乗ってこの駅で降りたことが何度もあるのです。すっかり忘却の彼方だったその記憶が,駅舎の前で蘇ってきてただただびっくり。

 この美術館には「忘れられたもの」と「忘れたもの」,そして「忘れていたもの」が収蔵されています,という作者の言葉にじーんとなる。「『忘れていたもの』とは人生で必要としていたものですっかり忘れていたものたちです」。涙腺崩壊寸前。


 いくつか寄り道しながら外浦へ向かい,木浦ビレッジでは原広司の壮大な「Identification」を。キムスージャの「息づかい」は巨大は鏡板が設置されているだけなのに,ぽっかりと異次元が浮かんでいるような面白さ。

 スズシアターミュージアムを見てから塩田千春の「時を運ぶ船」を。さすがの安定感(?)。

 そして最後は四方謙一の「Gravity/この地を見つめる」で2日間の旅程はおしまい。狼煙方面はカットしてしまったけど,半分以上は制覇できて大満足。「最涯の芸術祭,美術の最先端」を堪能して一路金沢へ向かいました。
 

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