2021-11-05

2021年10月,能登・金沢(5),国立工芸館など

 能登から金沢へ。曇り空の一日は1年半ぶりの墓参を済ませてから市街へ。竹橋から移転した国立工芸館は移転開館1周年記念展の「《十二の鷹》と明治の工芸」展が開催中です。旧陸軍の建物を移転して再生した工芸館は,外観こそ面白いものの,中はすっかり今風の展示施設で,その割には動線が不自然でちょっと肩すかしをくらった気分。展示は「必死の工芸」というコピーが面白くて,さすがは工芸館の所蔵品という内容でしたが。
 石川県立美術館は安定の常設展示を楽しみました。前田育徳会尊經閣文庫分館の「中国憧憬-周文の《山水図》と唐物-」が素晴らしい。特集展示の日本画の松崎十朗は初めて見ました。写実という言葉で一括りにすることができない光や波の描写を前に,作家の内面に引き込まれていくような感覚を覚えます。

 もう1つ,金沢21世紀美術館。旅が解禁になったせいか,相変わらず観光客で大混雑です。長蛇の列のチケット売り場を通りすぎて,無料エリアでダグ・エイケンの映像作品を。ここで見るという必然性がよくわからないけど,無料だから文句は言いません(!)

 さて,最後は移転したアンティークフェルメールへ。新しい店舗にわくわく。入手したアンティークについては後ほど稿を改めて。

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