2021-11-05

2021年10月,能登(3),奥能登芸術祭・屋外展示を見る

  日々に追われているうちに,もう芸術祭の会期も終了してしまいました。記憶に留めておくためにここに写真を残しておこう。意外(?)と広い能登の地を駆け足で回るのは結構厳しいので,2日間かけて回ります。

 初日は屋内展示は休館日だったので,内浦の海岸沿いの屋外展示を。どれも面白かった。特に印象に残ったのは旧鵜飼(うかい)駅ホームを使ったディラン・カクの作品。巨大な透明なサルが端末を覗き込んでいます。

 古い蔵を使った佐藤貢の「網の小屋」は不気味な雰囲気なのだけれど,周囲に広がるのどかな風景の中でむしろ奇妙に可笑しい。海岸沿いのこの場所に馴染んでいるようにも,シニカルな笑いを浮かべて屹立しているようにも見えてきます。
 そしてこれはこの芸術祭のアイコン的な作品なのかな,浅羽克己の「石の卓球台第3号」は「さいはてのキャバレー」のテラスに設置されています。美しい海を横目に見ながら,若い恋人たちが卓球に興じたり,自撮りの動画を撮影していたり。

 他にもいろいろ。53組が参加していて,パンフレットには「岬めぐり」「鉄道の消滅点」「地域共同体の結び付き」「忘れられた日本」「最涯が最先端」とカテゴリー分けされていて,なるほど後付けの理解にはわかりやすい。でも単純に,面白いかどうかという感覚を頼りにスタンプを集めながら回って,楽しかった!
 

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