レンガ造りの三菱一号館美術館では,いつもその佇まいによく映える展覧会が開かれます。今年最初の展覧会はシャルダンを見に行きました。会期終了間際で,展示室はちょっとした混雑状態。
ジャン・シメオン・シャルダン(1699-1779)の作品は世界中の美術館や個人コレクションに私蔵されているため,回顧展の開催は困難と言われているそうで(展覧会チラシより),画像などでも見たことがない作品ばかり。
こういう絵を「静物画」というのだな,と思わずその静かな世界に惹きこまれる。シャルダンの影響を受けた画家たちのコーナーにはミレーやセザンヌなども。オディロン・ルドンの「グラン・ブーケ」は以前の展覧会を見逃していたので,とても嬉しい。点数は少ないものの(シャルダン作品は38点),満ち足りた気分に浸って美術館を後にしました。
年が明けて面白そうな展覧会も目白押しです。近い内に,東京国立博物館東洋館リニューアル,松本竣介展(世田谷美術館),北井一夫展(東京都写真美術館)などはぜひ足を運ぶつもり。
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