2017-10-22

2017年10月,東京渋谷,神楽公演・國學院大學博物館

 10月の忘備録として。九州の神楽公演を渋谷の國學院大學百周年記念講堂に見に行きました。以前からお神楽には興味があったけれど,なかなか実際に見る機会がなかったのです。宮崎と福岡の合同公演で,時間の都合で福岡の京築神楽だけ鑑賞。
 
 御福と御先という二つの演目は,いずれも迫力満点。御先鬼の持つ鬼杖に触れるとご利益があるとのことで,会場を一周してくれるサービス付きでした。舞台で見てこの迫力なのだから,里山で実際に神社への奉納の機会に見ることができたらさぞ,素晴らしいだろうなあ。見ている方もある種のトランス状態へと誘われます。
 
  キャンパスに隣接した國學院大學博物館では企画展「モノの力 ヒトの力」展(10月9日で終了)を見ました。余計な解説を省いた展示は,「日本人の美意識を取り巻く感性世界の確認」(チラシより)という場で,惹かれるものがたくさんありましたが,一つ選ぶなら,使い込んだ濱田庄司のこの土鍋。
  初めて訪れたこの博物館,思った以上に規模が大きく,考古資料や神学関係の展示の充実ぶりには大感激。常設展示の美しい考古資料の数々。

  また,相互貸借特集展示として,西南学院大学博物館所蔵資料「転びキリシタン」展も興味深いものでした(こちらは11月10日までの会期)。この夏,「沈黙」(遠藤周作著 新潮文庫)を読んだこともあって, 小説世界とはまた違う,現物史料のもつチカラに圧倒されました。

0 件のコメント: