神田神保町で毎年開催される古本まつりに行ってきました。例年,週末はすごい人出なので今年は時間をやりくりして平日に出陣。一年に一度の青空掘り出し市は「神保町表通りの歩道に出現する,書店と書棚に囲まれた約500mにおよぶ『本の回廊』」(主催者チラシより)が名物です。朝からわくわく,遠足に出かける子どもの気分です。
ところが地下鉄の専修大学方面出口から地上へ出て,神保町交差点方面に進みはじめてしばらくすると,秋晴れだった青空がだんだん雲に覆われてきました。不安に思うまもなく突然の驟雨。外の書棚は次々とシートで覆われていきました。
しばらくして雨は小ぶりになったものの,シートがそのままの棚も多く,一気に気分がトーンダウン。ちょくちょくのぞくいつもの古書店をいくつかまわって退却することにしました。
いつのまにか老舗の古書店が閉店してしまっていることもありますが,「三鈴堂眼鏡店」のジョン・レノンの写真と丸メガネが飾られたウィンドウは時間の流れが止まっているよう。「明治12年創業」という看板が誇らしげです。(ブルーシートが写りこんでしまったのが切ない。)
澤口書店で酒井忠康氏の著作を購入。「スティーヴン・ディーダラスの帽子」(形文社 1989)は,以前同店で購入した「奇妙な画家たちの肖像」(同 1991)の姉妹版にあたる本。ほかに「デューラー 人と作品」(前川誠郎,講談社 1990)など。
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