ここはいわば複合文化センター。ホールや劇場と,4つのギャラリーがあります。Barbican Art Galleryでは“everything was moving:photography from the 60s and 70s”という写真展が開催中です。直訳すれば「何もかもが動いていた」というタイトルの意味は?12人の写真家の60・70年代の写真が展示されています。
予想以上に広い会場に,ブルース・デビッドソン,ウィリアム・エグルストン,ボリス・ミハイロフ,ラグビール・シンなどがピックアップされています。東松照明も。激化する冷戦を背景にそれまでの価値観が大きく「動いていた」時代にあって,社会を見つめる写真家の眼と表現がどのように「動いていた」のかを実証しようという,開催者の意図が明確に伝わってきます。
これは東松照明の展示のコーナー。これくらいの空間のサイズだと,写真とも会場とも親密な距離感で向かいあうことができます。テート・モダンを観たあとなので,わりと切実な感覚。
写真展を観たあとは,Barbican HallでCity of London Choirの“For the fallen:The Spirit of England”を聴くことに。曲目はウォルトンのHenry V SuiteやエルガーのThe Spirit of Englandなどイギリスらしいラインアップの5曲。オーケストラはロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(RPO)です。初めて聴く楽曲ばかり,すばらしい演奏とシックな佇まいのホールにしばし酔いしれる。
ショップでロンドン交響楽団(LSO)のブラームス交響曲第2番のCDを購入。ロンドンはオーケストラが5つあるということで,かなり混乱してしまう。ちなみにロンドン・フィルハーモニー管弦楽団はLPO。友人の友人の旦那様がChoirのメンバーで,終演後にはバーでの楽しい一時にもおじゃまさせてもらいました。
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