アルテ・ピナコテークを後にして,通りを挟んで向かい側のノイエ・ピナコテークに向かいます。アルテ(古い)・ピナコテークは15~18世紀のヨーロッパ絵画,ノイエ(新しい)・ピナコテークは19~20世紀初の作品を中心に展示しています。
わかりやすい展示順路に沿って印象派やゴーギャンの名作を見て,最後の象徴主義やユーゲントシュティールの展示室ではクノップフやアンソール,クリムトなどを堪能します。クノップフ「私は私自身に対してドアを閉ざす」(1891)。しおれた百合の花。女性の前にあるのは棺桶だろうか。
美術館を一周して,再びエントランスに戻ってくると,モダンなデザインのガラス越しにまぶしい陽がさしてきました。気分もあがって,次はピナコテーク・モデルネに向かいます。
ピナコテーク・モデルネは20世紀から現代までのアートとデザインが,広い空間に展示されていて,とても気持ちのいい美術館です。シュテファン・ブラウンフェルス設計で2002年の開館。
さすがに3館回って疲れてきたので,印象に残ったものを忘備録的に。2階の絵画部門のエミール・ノルデ。ジョン・ケージの特集展示の竜安寺のドローイングなど。地下の工業デザイン部門のタイプライター。車。
さて,3つのピナコテークを見終えて街の中心部に戻り,友人と落ち合ってクリスマスマーケットに繰り出しました。まず名物の温かいワインで体を温めてから,一つ一つ屋台を眺めていくと,あっという間に夜は更けてゆきます。いよいよ翌日がこの旅の最後の日です。
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