2012-12-21

2012年11月,ロンドン(終),3つの博物館

 ロンドン最終日です。午前中は大英博物館を歩き回ることに。どれだけ時間があっても足りませんが,いくつもの心ひかれるものとの出会いにわくわくします。展示ケースの片隅のガラス製の香水瓶。紀元前6-5世紀,フェニキアの人々は色ガラスの生産に高い技術を持っていたそう。

 ウルのスタンダードなどもしっかり眼に焼き付けておくことに。今回,旅の前に読んだ「シュメル:人類最古の文明」(小林登志子著,中公新書)のおかげで楽しさが倍増です。
 
 次はヴィクトリア&アルバート博物館で開催中の写真展“Light from the Middle East”を見に行きます。約90点の作品の中には,この夏のアラブ・エクスプレス展(森美術館)で見た作品(作家)も複数あります。「マグネティズム」が印象深いAhmed Materアハマド・マーテルや,Jananne Al-Aniジャナーン・アル・アニの空撮映像など。

 六本木の高層階の明るい美術館で見るのとはかなり違う印象です。とりわけ現代の作家の作品と向き合うのは,観る側と観られる側の関係性を構築するということなのだ,とあらためて実感します。

 さて,今回のロンドン滞在の最後に訪れたのはV&A博物館に隣接する自然史博物館です。膨大な動物標本や植物標本はもちろんのこと,大人気という恐竜の展示も見て,ああ,楽しかった!
 
 博物館の前庭にはスケートリンクや回転木馬が設営されて,冬のヨーロッパの気分満点。しばし夢心地に浸ります。さて,ロンドンはこの日の夜で最後。旅の次の目的地はミュンヘンです。

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